「仕事が楽しいから成果があがる」という話を最近耳にしました。
確かにその通りだなと思うところもありますが、本当にそうなのだろうかと感じるところもあり、私なりに考察してみました。
成果があがっているから楽しいのではないか?
まず感じたことは、楽しいから成果があがるのではなく、成果があがっているから楽しいのではないかという疑問です。
私はシューズショップで販売員をしていた経験があります。
毎日店頭に立ち、お客様に対して接客販売していました。
その経験の中で一番楽しかった瞬間は自分の好きな商品、思い入れがある商品が売れた時か、高額商品が売れた時でした。売れた時=成果があがった時が一番楽しかったです。
逆をいうと商品が全く売れなければ何一つ楽しくありません。
もう少し楽しさについて深堀してみます。
好きな商品、思い入れがある商品が売れるとなぜ楽しいのでしょうか?
その商品が売れたことによって販売員はお客様に対してある種の共感のようなものが生まれます。
大げさに言えば仲間意識でしょうか?
自分が好きなものを他の人が好きって言ってくれる(=買ってくれる)とうれしいですよね。それが楽しさにつながるのです。
また、高額商品が売れた時なぜ楽しいと感じたか分析してみます。
高額商品を売るためには商品知識があること、お客様へ商品の魅力を伝える技術があることが必要です。
どちらも短期間で習得できるものではなく、身に付けるためには努力が必要です。
高額商品が売れる瞬間はその努力が報われる瞬間だから楽しいのです。
これらのことを考慮すると「仕事が楽しい=成果があがる」ではなく、「成果があがる=仕事が楽しい」ではないでしょうか?
仕事の成果を測定できない場合は自分で測定方法を決めよう
販売員は売上があるので成果を測定しやすいです。
しかし、入社直後の新人販売員時代は売上も思わしくないため、売上で成果を測定することが難しかったです。
そこで私は、成果の測定方法を考えました。
成果の測定方法
- STEP1 入店客に対してどれだけ声がけできるか
- STEP2 声がけしたお客様のうちどれだけ試着していただけるか
- STEP3 試着したお客様のうちどれだけ購入していただけるか
自分なりの成果の測定方法を考えた結果、売れなかったから場合であっても一定の成果を認識することができました。
しかもこの測定方法を導入した結果、問題点、改善点をあぶりだすことができました。
問題点、改善点
- STEP1が悪い=視野が狭い
- STEP2が悪い=アプローチが悪い
- STEP3が悪い=そもそも接客の質が悪い
売れた、売れないだけ考えているとこのような問題点、改善点は気が付かなかったでしょう。
アーリースモールサクセス
新人時代は売れない販売員でしたが、その後は店舗内での売上NO.1のスタッフになることができました。
NO.1スタッフになれた秘訣はアーリースモールサクセスという考え方を大事にしたからです。
アーリースモールサクセスとは、小さい成功体験をコツコツと積み重ねることを言います。
小さなことでも成功と考えればモチベーションの維持ができます。
私の例でいえばお客様に声がけをしただけでも成功体験と考えていました。
成功体験があると楽しくなってくるんですよね。
「今日は40人に声がけしたから、明日は50人に声がけしよう」なんて目標も自然と生まれます。
成果があがるから楽しい、そして成果の測定は自分の工夫次第。
それが私の考察の結論です。
まとめ
「楽しいから成果があがる」よりも「成果があがるから楽しい」
小さな成功体験を積み重ねると成果を認識しやすい。
◆編集後記◆
京口紘人対寺地拳四朗が決まりましたね。
今回もAmazon Prime、しかも岩田翔吉、中谷正義、中谷潤人と豪華なマッチメイクですね。
11月1日が待ち遠しいです。