井上尚弥といえば日本ボクシング史上最高のボクサーといっても過言ではない存在です。
井上尚弥選手のトレーナーはお父さんである真吾さんが長らく務めていました。
今回は最強のチャンピオンを育てた井上真吾さんの著書「努力は天才に勝る!」をご紹介します。
井上真吾さんってどんな人
言わずと知れた井上尚弥のお父さんです。トレーナーを務めていたこともありますが以外にもプロボクサーの経験はありません。アマチュア経験もわずか2戦という経歴です。
2014年には最も功績を残した指導者に与えられる「エディ・タウンゼント賞」を受賞しています。
ヤンチャしていた時期もあり、中卒で塗装職人となり、19歳で結婚、20歳で明成塗装という会社を立ち上げます。会社の経営者という一面もあります。
「ゼロか百」というエピソード
本書で最も印象的なエピソードは「ゼロか百」というエピソードです。
真吾さんが結婚を意識した18歳の時に携帯電話を替えたそうです。電話番号が変わったにもかかわらず友人たちには電話番号を教えず関係を断ち切ることにしました。
奥さんを幸せにするために一生懸命働くためにそのような行動をとったそうです。
それまでの関係を一切絶つなんてまさに「ゼロか百」ですよね。
中卒だった真吾さんは「大卒のやつらより稼いでやる」その思いで仕事に打ち込みます。
割に合わない仕事も、小さな仕事も、他に断られて回ってきた仕事でも誠意をもって取り組みました。それで成果が出ると信用が生まれ、いずれ自然と大きな仕事も回ってくる。そのような気持ちで頑張っていたそうです。
何事も基本的なことが重要で小さなことでも手を抜かないという姿勢はどのような業種や事柄でも重要なのではないかと感じます。
基本に重きを置くというのは井上尚弥選手も同様で、真吾さんの教えを守っているのでしょう。基本を極めると最強のボクサーになれるということを身をもって証明しています。
努力は何より大事
まず努力を厭わない。
当たり前のことをやっていてはいけない。
普通以上のことをやってはじめて横に並べる。
信頼のない若造はそうやっていかないと受け入れられない
これは何のバックボーンのない真吾さんが稼ぎを得るために考えていたことです。
今の時代には合わないのかもしれませんが、私もこの考え方には共感してしまいます。器用に何でもこなせる人なら良いのかもしれませんが、私はなんでもこなせるタイプの人間ではありません。
愚直に努力し続けることが成長の近道なのかもしれません。
まとめ
スポーツ選手から学ぶことって非常に多いと感じています。
普通の生活をしていると勝ち負けがハッキリすることってあんまりないのと思いますが、スポーツの世界、特にボクシングの世界だと勝ちの栄光と負けの影のコントラストが強いです。
それだけに成長することへの原動力やメンタルなどは学ぶべきことが多いですね。
井上尚弥選手の功績をご存じの方は多いかと思います。その井上選手を育てた真吾さんに興味を持った方がいればぜひこの本をお読みください。
◆編集後記◆
気が付けばビットコインが230万円ぐらいに下がっていますね。
一年前は600万円台だったことを考えると恐ろしいですね。