税理士試験は競争試験であり、たった1点の違いで合否を分ける場合があります。
勉強に多くの時間をかけ理解や暗記ができた状態でも簡単なケアレスミスで不合格になる場合もあります。
今回は税理士試験におけるケアレスミスについて考察していきます。
ケアレスミスにはどんな種類があるのか
ケアレスミスにどんな種類があるのか考えていきましょう。
- 数字の転記をケアレスミス
- 問題文の読み違えによるケアレスミス
- あいまいな理解によるケアレスミス
1.数字の転記をケアレスミス
これはどんな論点でも起こりうることです。
ただし、転記ミスの傾向はひとそれぞれあるはずです。
例えば非課税売上の合計額だけ頻繁に転記ミスを起こすケースや
桁数が多くなると転記ミスをするケースなど自分のミスの傾向を把握しましょう。
私は0を少なく転記するというミスが多かったです。
たかが転記ミスではありますが、黙っていてもミスは減りません。
まずはミスを把握し、注意深く問題を解きましょう。
2.問題文の読み違え
税法は理解しているが、問題文を読み違えたため不正解となるケースです。
理解しているにもかかわらず得点できないので非常にもったいないミスといえます。
税理士試験は時間との戦いで緊張や焦りはありますが、
問題文の単語だけ追うと生じるケアレスミスです。
理論ならば問題文を3回読んでも時間の余裕があります。
むしろ3回読むくらい慎重にしなければなりません。
しかし、計算問題で問題文を繰り返し読むのは難しいです。
ましてや本試験の文章は受験予備校が作成した模試と比べ
文章が読みにくい傾向にあります。
3.あいまいな理解によるミス
模試や問題集で解いた記憶があるけど何が正解だったかいまいち自信がない。
こういった問題を不正解すると合格は一気に遠のきます。
なぜなら模試や問題集で一度解いているということは
他の人も同じように模試や問題集で解いているということです。
言い換えるのであれば他の人は正解をしている。
税理士試験は相対試験であるため、いかに得点をとるというより
他の人が正解している問題を、自分もどれだけ正解しているかで合否が分かれます。
誰も答えられないような問題に正解しても合否に影響がない場合が多いです。
(どの問題に何点配点されているかわからないですし、そもそも正解も公表されていないのでブラックボックスですが・・・)
理解不足によるミスをケアレスミスと呼ばないのかもしれませんが、
他の人が得点できる箇所でのミスは徹底的につぶす必要があります。
ミスノートでケアレスミスを記録しよう
ケアレスミスは癖みたいなものです。
ケアレスミスは簡単に克服できません。
模試や問題集でケアレスミスがあった場合簡単に流してはいけません。
ケアレスミス対策でおススメなのはミスノートの作成です。
ノートにミスした問題、ミスの内容、原因を記録します。
簡単なミスでも記載することがポイントです。
なぜなら税理士試験は簡単なミスで合否を分けるからです。
ノートについてはexcelでの作成でも
手書きであっても問題ありません。
ケアレスミスをなくす方法
- ミスノートを眺める
- 毎回同じ方法で解く
- 同じ問題を繰り返し解く
1.ミスノートを眺める
スキマ時間にミスノートを眺めるだけでどんな時にミスをするのか傾向をつかみます。
気軽に毎日サラっと目を通すだけでもケアレスミス対策になります。
2.毎回同じ方法で解く
問題は毎回同じ方法で解きましょう。
問題の内容によって解き方を変えるのはケアレスミスが起きやすくなります。
問題の解き方には明確な方法はないと思いますが
自分の「型」のようなものを作るイメージです。
3.同じ問題を繰り返し解く
同じ問題を繰り返し解き、頻繁にケアレスミスをする箇所があればそれは自分の癖といえます。
その癖をなくすことがケアレスミスをなくすことにつながります。
また、学習した内容で確実に得点し、速く解答するという観点からも同じ問題を繰り返し解くことをおススメします。
受験備校も複数あり、書店に行けば税理士試験の問題集はたくさんあります。
数多くの問題に手を出すより繰り返し同じ問題を解くことにより素早く確実に得点ることが
合格への近道といえます。
まとめ
- ケアレスミスは合否を分ける
- ケアレスミスは癖のようなもの
- 自身の傾向をつかみケアレスミスを克服
繰り返しになりますが、税理士試験はケアレスミスで合否を分ける場合があります。
年に1回しかない試験です。大げさではなく受かると人生が変わります。
悔いのないように受かるためにできることを徹底しましょう。
◆編集後記◆
井上尚弥の試合はPPVとは残念です。
地上波でやってこそボクシングマニア以外がファンになってくれると思うのですが。