税理士試験の消費税法は実務でも使用頻度が高いため受験者の多い科目です。
今回は消費税法を合格するために、私が行った計算問題の勉強方法についてお話させていただきます。
消費税法合格にあたり参考になれば幸いです。
基本は仮計表の作成
消費税法を合格するためにやったことの一つは学習の軸を仮計表の作成にあてたことです。
仮計表とは総合問題を解く際に課税売上、非課税売上、課税仕入れ(課税対応、非課税対応、共通対応)、売上返還、貸倒れ、仕入返還を集計した表を言います。
受験予備校の大原がこの方法で問題を解いています。 大原とTACの比較はこちら
なぜ仮計表の作成が学習の軸となるかというと
仮計表の作成は少ない時間ででき、かつ個別問題を解くより網羅性があるからです。
総合問題を解くには通常70分程度かかります。
しかし仮計表の作成だけであれば30分程度でできます。
仕事をしながら受験されている方や複数科目受験される方は毎日総合問題を解くのは難しいと思います。
しかし仮計表の作成であれば少ない時間でできるので負担は少ないです。
税理士試験は時間との勝負という側面があるので、一つ一つの取引についてじっくり考えながら解いていくと合格が遠のきます。特に消費税はその傾向が強いと感じます。
瞬間的に判断し回答する感覚を養う必要があります。
そのためには毎日総合問題に触れることが大事です。
もちろん仮計表の作成だけではおさえられない論点はあります。
例えば納税義務の判定や、中間納付額の計算等は別途勉強しなければなりません。
私が計算の勉強で時間を割いた割合は次の通りです。
仮計表の作成=2
総合問題を通常のやり方で解答=1
個別問題=0.5
重要なので繰り返しますが
消費税法を合格するためにスピードが大事で、考えながら解くのではなく、瞬時に判断できることが重要です。
ミスノートの作成
2つめはミスノートの作成です。
繰り返し間違えるものについてはミスノートに記します。
ミスノートのポイントは毎日見返すことです。
毎日、毎日繰り返し見続ければミスは減っていきます。
ここでいうミスとは難易度が高いものやマニアックな取り扱いだけを指しているわけではありません。
ミスノートで減らしたいのは簡単なケアレスミスです。
簡単なケアレスミスを侮ってはいけません。同じようなケアレスミスを繰り返します。どんな時にケアレスミスをするのかその原因を割くり対策をたてることで合格が近づきます。
正解率の高い問題は絶対に間違えない
税理士試験の勉強は何のためにするのでしょうか?
税法に詳しくなるため?実務で活躍するため?
いいえ。違います。税理士試験の勉強は税理士試験に合格ためです。
目的を見失ってはいけません。
別の質問をします。
税理士試験に合格するためには何に気を付けて勉強すべきでしょうか?
私なりの答えです。
- スピード(時間配分)
- 正確性
- 競争試験であることを意識する
スピード、正確性の重要性についてはイメージしやすいかと思います。
もしこの記事をお読みの方が消費税法を受験されたことがあるのでしたら思いだいていただきたいです。
理論を自分の書けることを100%書きましたか?
そのうえで計算を納付税額まで計算できましたか?
恐らく両方をできた方はいないのではないかと思います。
少なからず私はできませんでした
しかし、消費税法は合格しています。
税理士試験は時間が圧倒的に足りない試験なのです。
そのためスピードと時間配分は重要です。
何を言いたいかというと完全な回答ができないが、その中でいかに得点を拾い、かつミスをなくすかが合格のカギになるということです。
そして競争試験であることを意識しましょう。
正解率の高い問題を間違えると周りと差がつきます。
正解率の高いイージーな問題こそ絶対に間違えてはいけません。
答練や模試で正解率の高い問題を間違えたらその原因は徹底的に潰すべきです。
知識不足なのか、ケアレスミスなのか、問題文の読み違えなのか、原因を明らかにしましょう。
逆に5%の人しか正解していない問題については間違えても致命的にはならないでしょう。
恐らく配点がされていないことかと思います。(もちろんブラックボックスなのですが・・・)
まとめ
消費税法を合格するためにはスピード、ケアレスミスをしない、簡単な問題は確実に正解する。
これだけでもかなり合格に近づきます。
◆編集後記◆
明日は尾川堅一選手の王座決定戦ですね。
がんばってください。