税理士試験の難しさは理論暗記にあります。
もし理論テキストの持ち込みが可能であれば税理士試験の難易度はかなり下がるでしょう。
税理士試験の中でも相続税法の理論はかなり覚えにくいです。
今回はその相続税法の理論暗記の精度を上げる方法について意見を述べていきます。
相続税法の理論暗記はWordでアウトプット
私が相続税法に合格した年の理論暗記の方法は次の通りです。
理論を唱える→Wordでアウトプット
その繰り返しです。
ポイントはWordでアウトプットをするということです。
もちろんWordでなくてもドキュメントでも構いません。
ただし、手書きはおすすめできません。
この方法のメリットは2つあります。
・手書きより速くかつ腕が疲れない
・後からアウトプットを確認できる
アウトプットをWordにすると手書きよりも速くすることができます。
理論の暗記は数をこなす必要があるので速さは重要な要素です。
また、腕が疲れにくく、腱鞘炎防止という意味もあり手書きよりもおススメです。
アウトプットの確認は理論暗記の中でも相続税法に限っては重要です。
詳しくは後で述べますが相続税は似たような用語や言い回しがたくさん出てきます。
そのため相続税法の理論は非常に覚えずらいです。
法律用語なので正確性を求められるのでアウトプットしたものが間違えていないかしっかり確認する必要があります。
「相続又は遺贈により財産を取得した者」が多すぎる
相続税法の理論は似たような言い回しの理論が多いです。
似たよう言い回しですが正確に記述しないと得点が与えられません。
例えば次のようなものはそれぞれ意味合いが異なります。
・相続又は遺贈により財産を取得した者
・相続又は遺贈(包括遺贈及び被相続人からの相続人に対する遺贈に限る)により財産を取得した者
・相続又は遺贈(被相続人からの相続時精算課税にかかる贈与を含む)により財産を取得した者
これ以外でも用語については正確性を求められます。
そのためアウトプットをしっかり確認する必要があります。
あいまいな暗記で本試験に挑むのは得策ではありません。
相続税不合格体験記
相続税は4回目の受験で合格しました。
苦しめられた理由はやはり理論暗記です。
消費税法や法人税法は唱えるスタイルで暗記ができていたので
相続税法も同じスタイルで暗記に臨みました。
結果細かい部分の暗記の精度が低かったのでしょう。
合格に時間がかかりました。
4科目受かった状態で最後の1科目に相続税法を選択する方は多いと思います。
そのような方にお伝えしたいのは相続税法の攻略法は他の科目と違うということです。
他の科目がうまくいったからと言ってそれが相続税法で通用するわけではありません。
私が相続税法で通用しなかったものがもう一つあります。
それは理論暗記の範囲を絞るということです。
相続税法は理論の柱あげをするとき広範囲の理論からピックアップしなければなりません。
そのため捨てる理論が少なく理論の範囲を絞ることが難しいです。
私は法人税法の理論を大胆に絞り合格したという経験がありましたが、戦略の変更を余儀なくされました。
結果として、法人税法よりも多い理論の題数を相続税法においては覚える必要がありました。
ただし相続税法が難しいわけではありません。対策の取り方が違うだけで他の科目に比べ難しいわけでも、合格しづらいわけでもありません。
まとめ
- 相続税の理論は覚えにくい
- アウトプットはWordで
- 他の科目の成功体験が通じない
◆編集後記◆
村田選手の試合が延期になった影響で、アンダーカードの伊藤選手の試合も延期なんですね。
日本人同士の対戦なんだから興行は行ってほしいところではあります。
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