『キングダム』は春秋戦国時代の秦が部隊の漫画です。主人公信が後の始皇帝となる政と出会い天下の大将軍を目指すストーリーです。

『キングダム』は経営者にも人気です。『キングダム』を題材にしたビジネス書も発行されているほどです。春秋戦国時代を生きる将軍たちの生き様は、現代のビジネスパーソンのリーダーシップに通じるものがあります。

特に楊端和というキャラクターのリーダーシップは目を見張るものがあります。

多様性のある集団をまとめ上げる

楊端和は山の民と呼ばれる民族集団の盟主です。民族ごとに文化や言葉が違い山の民は多様性のある集団です。

楊端和は山の民を数百年ぶりに束ねた人物です。なぜ束ねることができたのかは、次のふたつのことが要因ではないかと考えられます。

  • 強い=プレイヤーとしても優秀
  • 基本は穏やかで寛容、しかし怒るときはしっかり怒る

強い=プレイヤーとしても優秀

楊端和の特徴として武力に優れているという点があります。山の民は様々な民族からなりますが、その多くの民族の長は楊端和に敗れ軍門に下っています。楊端和は他を圧倒する高い武力を持っています。

強いだけではなく、「世界を広げたい」というビジョンを抱いています。武力だけでなく知力を兼ね備え高い視点でものを見ています。

現代のビジネスに例えるのであれば、経営者としてのビジョンや管理能力がありながら、現場に出ても頼りになるという万能なビジネスパーソンです。

基本は穏やかで寛容、しかし怒るときはしっかり怒る

楊端和は山の民に対して怒ることは基本的にしません。とても穏やかです。それだけでなく、元々敵対していた民族を自分の配下に入れる寛容さを持ち合わせています。

しかし、ルールを破るとたとえ仲間であっても激しく怒ります。壁という将軍が兵糧を焼かれるという失敗をした際、平地の者を斬ってはならないというルールがあるなか、一人の山の民が壁将軍を斬ろうとします。その場に居合わせた楊端和はその山の民を殴り倒してしまいます。

作中で楊端和が怒るシーンはもう一つあります。それは山の民であるシュンメンというキャラクターが仲間であるバジオウが死んだと嘘をついた時です。この時も楊端和は激昂してシュンメンを踏みつけにします。

楊端和の中では仲間を大事にするということが価値観の軸になっているのでしょう。
これは現代のビジネスでも重要な価値観ではないでしょうか?寛容で仲間を大事にするリーダーの下だと心理的安全性が保たれますよね。

まとめ

『キングダム』は個性豊かなキャラクターが登場します。リーダーシップを発揮する方法も人それぞれです。

作者がサラリーマンだった経験がありビジネスにおけるチームワークが作品に影響されています。現代のビジネスと重ね合わせてみても楽しめる作品です。

◆編集後記◆
フロイドメイウェザーがエキシビジョンマッチを行いましたね。
結果は当然といえば当然かと思います。
引退してもこれだけ話題になるなんてすごいですよね。